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これは一人のマイノリティーが書いた自分自身とこの国の救いなき来世についてのレポートである。W.ジェイムスは労作「宗教的経験の諸相」で“超感覚者は無敵である”と言ったが果たしてそうだろうか。この時代、むしろ私は“常感覚者は巨象である。我々はその足に踏み潰されないよう必死に逃れる蟻のようなものだ”と思う。しかし今、孤立の怖れを捨てて私はこう叫ばねばならない。

“人々よ、長い眠りから目覚めよ。無知の麻薬の快楽に耽るな。そしてこの警告を受け入れる人々に神の恵みあれ。”

赤い楯(上)

フランス
 前項で私自身の家族の種族について書いた。それを読んで「そう言えば自分の家族でもそんなことがあった」と古い記憶を蘇らせて同感した人は日本中あちこちにいて、それぞれの仲間内でこのテーマが話題になったようである。マリアの胎内の子が婚外子であることを知りながらイエスがその胎児に宿ったのは、それによって彼がどんな幼児体験をするか、自らその子供になり実体験を通して確かめたかったのだと思う。イエスはマリアの正体を知っていたし、彼女に宿って生まれるのにはどんなルートを通して話をつけなければならないか、また了解を得るには相手方の提示するどんな要求に応えなければならいかも、事前に調べて手を打つ必要があった。私の場合カナモト(多分この姓からするとコリアンだと思う)という仲介者に「日本人に生まれたい」と相談した所「どうぞ来て下さい、歓迎しますよ。金沢にいる法華の信者に男の子が出来たのでどうですか」と母を紹介されたのだった。勿論カネも絡んでいた。
 懐胎した女親にどんな種族をアサインするかは宗教が決める。フランスはカトリックでマリア信仰の中心だからマリアはどの家庭にでも出入り自由である。ほとんどのケースでマリアは胎児に優先的にモートを宿させただろう(こうして生まれるフランス人をMFとする)。イザベルという子が持てるだけの宝物を持ってマリアの元へ行き「人間になりたい」と頼んだが「何度来ても無駄だ」と拒絶された。こういう話は掃いて捨てる程ある筈である。フランス人の通常の家庭であって、両親が二人共人間(これらをNFとする)であったとしても、たった一人でもモートの子が混ざり込めば、親子の序列に拘わらずその一家族単位でモートは「奴隷ども俺たちの言う事を聞け」と言い始めるのである。親も子も複数の付き人を伴うから一家には合計すればかなり多数の付随霊が一緒に暮らすことになるが、その中で一人でもモートがいればヘゲモニーを握る。恐らくこれに抵抗出来た例はなかったのではないか。親も子も含め家族全員がすべてモートになってしまう方がむしろうま味がなくなる。子供のうち一人か二人を人の子にする(マリアが新たな胎児に人の子をアサインする)方がモートにとってメリットがある。なぜならその新生児(NF)の付き人に人の子が訪ねて来て同居するから、その NFの子のために来る来訪者が犠牲の対象になるのである。こういうことを繰返していけばフランス国民の中でMFは増える一方で片やNFの数は反比例的に減少するのは明らかだろう。F・アルダンは片道切符は覚悟の上で人間になり「さすがに本物は違う」と言われて泣いたそうだが、仲間には「誰も来なくていい」と言い残してやって来たのではないか。しかしそういう訳にはいかないシステムがある。

 両性具有はモートの特徴である。ボーボワールの「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」という言葉は、女は生まれる前には女ではなかった(つまり男であった)が人間になるとき女になったか、もしくは女でもあり男でもあった(つまり両性具有であった)が女になった、ということを意味していると考えらえる。前者は最近はやりの表現でトランスジェンダーと呼ばれ、通常それを意識している当人は男が女の身体を得た(またはその逆の)ことの違和感に煩悶するが、彼女の言葉にネガティブな戸惑いは感じられない。もし両性具有であれば、男になるか女になるか二つに一つであって、女の身体を恣意的に選んだのだろうから結果を受容している。またサルトルが「存在は本質に優先する」と言うのもモートが常日頃意識していることであって、面向き人間として存在していることが強味であり、彼が本質的には人間ではないという秘められた真相よりも優先することを表現しているのであろう。あるフランス人の男性が「私は男・女・男と3回生まれ変わった記憶がある」と言っていた。一般的には自分の転生履歴を覚えている者はいないし親が子に過去生を教える訳でもない。我々は人間になる時記憶を消されるが、彼等だけその段階を免除される訳ではないだろう。そうであるなら、忘却の河のステップも人間には有効であるが彼等には効かないのではないだろうか。あの世にも学校はあるのだから、前世記憶のある方が若い時の知識量を競う受験競争には絶対的に有利である。

 ドレフュス事件で軍は世間の反ユダヤ主義的風潮に同調し、漏洩した機密文書の筆跡が似ているからという理由でユダヤ人ドレフュス大尉に責任を転嫁したが真犯人は別にいた。ドレフュス大尉はNJであり、反ユダヤ主義者が目の仇にする阿漕なユダヤ人ではなく清廉な軍人であった可能性が高い。時折燃え上がるフランスの反ユダヤ主義もユダヤ人の中にMJとNJの区別があることを重視しなかったのであろう。ドレフュスの出身地はブルグンドで現在はフランス領であるが、アルサス・ローレン地方は独仏間の紛争がある度に奪いまた奪い返される地域である。自己流の記号に国籍を加えればドレフュスはNJFということになる。ゲットーに相当するものがフランスにあったかどうかは余り語られないので分らないが、この本が紹介している『アルザスのユダヤ人』(p-457)という本によれば16世紀に西ヨーロッパ全土で追放されたユダヤ人がアルザスに集結し、”ユダヤ人アルザス国家”のようなものが形成された時期があったそうである。このブログの「フランス旅行」の項目でブルグンドを訪ねたことを書いたのを読み返して感傷に浸った。あれはいい旅行だった。幸いにして戦火を逃れた街並の古い建物は手入れが行き届いて保存状態も良く、あちこちにきれいな花を咲かせた花壇があった。
 マリマ信仰による陥穽に加えて、アムシェルの五男ジェームス・ロスチャイルドを筆頭とするMJディアスポラ群の流入は、どういう事が起きているか何も気付かないが彼らがもたらす経済的利益に魅せられたフランス人に受け入れられて混交し、NFフランス人の減少を一層加速させた。もしフランス人が彼らと婚姻関係を結べば同じ事が起きるのである。ミラボー橋は希望を失った少女たちが身投げする自殺の名所であった。1954年に公開されたマリナ・ヴラディ主演の「洪水の前」という映画が記憶に残っている。これらの結果「二百人家族」と呼ばれる(p-501下)フランス国立銀行株主を中心とするMFおよびMJFのゲゼルシャフトによって創出された、まるで首まで汚水溜めに浸かっているようなこの国の惨状は下巻に詳述されている。報道によって原子力利用の負の側面は隠蔽される。チェルノブイリの事故でヨーロッパ全土に死の灰が降り注いだ時、食品産業の支配者の意向を受けてフランスだけは食品が安全であるという偽りの証明なされ、フィガロは原子力発電と汚染された食品の危険性を報道せず(p-420下)、「タヒチでは癌と奇形児が激増している」という報告にも拘わらずル・モンドはムルロワ環礁での核実験を支持し(p-421下)、カンヌ映画祭では評判の高かった今村昌平の「黒い雨」がル・モンドにより酷評され選外に落された(p-421上)。1989年10月スペインのヴァンデロス原子炉一号機でタービンが爆発し第二のチェルノブイリ事故を招く寸前まで行った。タービンの製造者はフランスの兵器会社シュネーデル・グループだった(p-426上)が、この件は日本では余り知られていない。下巻の編集後記で筆者は「フランスに自由はない」と言っている。

 長いフランスの歴史の中にはマリアの目を盗んだか、うず高い貢ぎ物をして承諾を取って人間になり、少しでも洪水をせき止めようとして働いたNFの英雄がジャンヌ・ダルクやナポレオンだったのであろう。ナポレオンが皇帝になる戴冠式の時、司祭の手からではなく自分の手で頭に冠を載せたのは意味のあることだと思う。ルイ王朝が堕落の極みに達し国民に見放されたのは止むを得ないことと認めた上で、王制が駄目なら帝政で行こう、という訳である。しかしそれも長くは続かなかった。この本の筆者はドゴールに対し厳しい採点をしているが、私はドゴールも難局に出現した救国のNFの一人ではないかと思う。最近の動きとしてイタリア下院の総選挙で女性のジョルジャ・メローニ党首(45)率いる反LGBTの右翼・イタリアの同胞(FDI)が第1党となり、フランスでも女性党首のマリーヌ・ルペン率いる極右・国民戦線が躍進した。ヨーロッパの新しい変化の兆しに期待する所だが宗教について警戒を要すると思う。タイタニック号の転覆(第一章にタイタニック号の顛末を書いた節がある)もノートルダム寺院の炎上も天の差配であったと思う。

イギリス
 筆者はフランクフルトの”初代ロスチャイルドが生きた時代(1744~1812)には通信手段として郵便しかなかった”と書いている(P-33下)。当時まだ電話も電信もテレックスもなかったと言いたいのだろう。しかし彼等には一般人が知らない特殊な伝達手段があった。モート族の6割くらいは私と同じ倍数体(ダブルバイト)だそうである。この能力は人間同士であればテレパシーであるが私が言うのは人間と霊とのコミュニケーションである。霊界とは誰が何をしているかツーカーの世界である。ただしこの手段による情報伝達はあやふやな面があるからそれを補足するために郵便で確認する方がよいのは勿論である。両替商の初代マイヤー・アムシェルはこの能力でヴィルヘルム9世がコインのコレクターであることを知り、そこに商売の糸口を見出して珍貴なコインを買い集めヴィルヘルム9世を訪問セールスしたのだと思う。ロンドンに来たのはマイヤー・アムシェルの三男ネイサンであるが、英国でインテリジェンスと呼ばれる諜報機関が発達したのにもこうした背景があったと思う。インサイダー情報なぞ何の垣根もない。彼らは私に比べてはるかに組織化された連絡網を持っていると思うが、私の場合は「誰かがこのブログを読んでどう言っている」程度の情報が耳に入る。しかし私に何かを言うランダムな声の主はしばしば手の込んだトリックを仕掛けるので決して無条件に信用しないよう警戒しているが、それでも引き摺り回される。彼らに備わっているこうしたスピリチュアルな能力、す早い他言語取得技術、両性具有の性殖器官、ナノワーヤー等の先端技術、秀でた前世記憶力等々は、彼らが我々とは全く違う生態系で生まれ進化した生物であることの証であると考えてよいであろう。
 モートを意味するデミウルゴスという言葉は検索すると「古代ギリシア語で職人・工匠を意味しヤルダバオートと同一視される」と書かれているが原語では何を意味するのだろうか。デミとは「小さい」の意味で間違いないだろう。南米にウルグワイという国があるが、その国にはカワセミのようなミズドリが飛び交うきれいな川が流れていた所からこの国名が付けられたということである。従ってウルゴスとは飛ぶことと考えれば、デミウルゴスとは「小さな飛来者」と理解してもよさそうである。モート族の体形は小さいから地球にやって来るUFOも小型であろう。上述の通り職人・工匠とは金銀などの埋蔵物を掘削し加工するエンジニジアのことであろう。トロヤ小惑星群が中をくり抜かれてがらんどうになっていたように土木や穴掘りは彼等の得意技で、埋蔵物に人一倍強い関心を持っている。モート人エンジニアが乗った小型宇宙船がマッカーサー号と最初に出会ったのもエンジニアがマッカーサー号を役に立つ金属の塊りと思って近づいて来たのがきっかけだった。地球で彼らがもといたジンバブエは今でも南アに次いでアフリカ第二の金生産を誇る(p-112・上段)。彼らの組織は先天的に身分と職能が決まっておりエンジニアは彼等全体の中の一部に過ぎないが、彼らが地球に招かれた(またはやって来た)第一の目的は採鉱だったのだろう。アガルタやシャンバラと呼ばれる伝説上の地下都市は彼らのもので、ギリシャ旅行に行ってアガメムノーンの墓とされる暗くて長い横穴を見て驚いた人も多いだろう。彼らはノアの洪水以前に既に地球に来ていたが地下の住居のおかげで洪水を凌いだのではないだろうか。エンジニアの後続いて諜報とバンキングとネゴシエーションのスペシャリストが来て商才を発揮したことも間違いあるまい。マリアは元を質せば彼等の原父ヤルダバオートの妻エンノイアであった。

 A.トインビーが「21世紀は中国とディアスポラの時代になる」と予言していたのを読んだことがあるがイギリスにゲットーはあったのだろうか。読んだ時将来中国が強大になるのは分かるが、どのようにしてディアスポラが今世紀に躍進するのか分からなかった。今日彼等がヨーロッパを支配し、アメリカでもディープステートと呼ばれるグループを形成しているのは衆目の認める所である。筆者は”ロスチャイルド財閥とユダヤ人を混同しないように(上・P26下段)”しなければならないという基本的な問題意識を抱えているがその違いが何から来るのかは明示していない。それを MJ or NJ で区別するのが私見であるが、その同定は結果論的に出来るとしても具体的に個人または集合体を何かの特徴に基づいて識別するのは至難の業であろう。
 ジェームス・ゴールドスミスの「私はユダヤ人に対する時はカトリックである。カトリックに対する時はユダヤ人である」と言う言葉が引用されている(p-28下)。これは宗教的に彼が本来のユダヤ教徒でもないし、またクリスチャンでもないこと、形式的にユダヤ教典と旧約聖書は違うが両者は同じ根で繋がっていること、更にカトリックが尊崇するペテロは自分と同類のMJであることを意味するだろう。ネイサン・ロスチャイルド(1777/09~1836/07)と、英国保守党の議員となり首相を務めたベンジャミン・ディズレーリ(1804/12~1881/04)は、ディズレーリが20才の時ネイサンが47才だったという関係になる。ディズレーリは若い頃かつてイスラエルで多数派だったサドカイ派に近い英国教会に改宗したが、当時今を時めく存在であったネイサンを望見しつつ彼を強く意識していたであろう。ディズレーリが持っていた「自分は貴種である」という自意識は彼自身は本物のユダヤ人(NJ)であるが、片やネイサンはユダヤ人に紛れ込んだMJであるということを暗に含んでいた。ディズレーリの名言集にある「嘘には三種類ある。嘘と大嘘、そして統計である」という言葉は何を意味するだろうか。モート族はこの世を地獄と思わせて行く気をなくさせ代わりに自分が行く。自分にとって都合の悪い者を人々に悪魔と喧伝する(最近私もあちこちで悪魔呼ばわりされているらしい事を知った)。犬は熊に対してさえ勇敢に立ち向かう狩人の仲間であり、極地では人間と荷物を乗せて重いそりを引き、家では番犬として忠実に飼い主に仕え、また盲導犬としても人間を助けてくれる役に立つ動物であり、長らく人間と共に暮らして来た良き友達だった。にも拘わらず、モート族がイスラエルに来るはるか昔にいたギリシャで「犬は地獄の番犬ケルベロス」と表現し、私もそれを真に受けて騙されていた。名前を言うことは出来ないが犬族のよく知られたある男性は極めて優秀であったし、帝国ローマの歴史は犬族で支えられていたと思う。イエスが信心深い犬族の女をほめる場面がある(マタイ15:28)。霊界で何も知らない異星からの渡来人にこの世で最も理想的な国は北朝鮮であると嘘を教えている。悪魔の長はジブラルタルにいる猿であると言うのもガセネタである。加えて聖書を書き替え歴史を歪曲するような大嘘もある。統計の嘘とは人口に関することであろう。世界中でユダヤ人の数が数字の上ではおよそ1500万人いるとしてもそれは反ユダヤ的なMJも含めての数字である。
 イギリス人がネイサンの商才を認めてビジネスで手を組むだけならいいとしても、彼または彼の家族と婚姻関係を結ぶのは恐ろしい罠であるとは誰も気付かなかった。男がネイサンの家系の女子を娶って結婚生活を始めるや否やモートはその家庭のヘゲモニーを握り、夫の付き人は犠牲を捧げなければならなくなる。その妻が妊娠すればフランスでマリアが胎児にモートの子を送り込むのと同じ事が起きる。逆にイギリス人の女がネイサンの家系の男子に嫁いだ場合も新婚家庭で同じ悲劇が起きる。しかし娘の父母も娘本人も何が起きているか気が付かない。もし婚姻の相手がディズレーリまたはその子の場合そういうことはなかったであろう。イギリスにMJの住民が増えるに従って人の子は来なくなるか犠牲になるかで減少し、1948年にオーウエルが気付いた時にはすべてが手遅れだった。

 イギリスはエリザベス1世の頃海賊王国と呼ばれたが、地上でも埋蔵物を求めて世界各地を荒らし回った。インドを舞台に”どれほどおそるべき欲望と利権があってもこれほどすさまじい世界はあるまい”(p-184下)と筆者をして言わしめる強権的支配と簒奪が行われた。カルカッタは金とダイヤの古い産出地であった。埋蔵物に敏感に鼻が利くモートの影が見え隠れするがインドの歴史にモートは出て来ない。むかし強欲な人物を表現するのに「他人(ひと)のものは俺のもの、俺のものは俺のもの」という冗談があったがイギリス人の振る舞いはこのジョークを体現している。採鉱することを英語でmining と言うが、「俺のものにする」というのが語源だろうか。「恐怖の報酬」という映画で液状のニトログリセリンを運ぶのがどんなに危険かを描いていた。ノーベルがニトロを火薬にして運搬時の不安を解決したのは1837年だったがそのために戦争が悲惨になった。イギリスの東インド会社は1600年から1874年まで存在し金・ダイヤ・紅茶だけでなく奴隷貿易が隠れたビジネスだった。火器の優位性がイギリスの横暴を可能にしたのだろう。セポイの反乱(1857-1858)は野火の如く広がったがイギリスを撃退するには至らなかった。歴代のインド提督は皆成金になり帰国すると爵位を与えられた。インドはマハトマ・ガンジーの非暴力抵抗や第二次世界大戦のあとやっと戦後1947年に独立した。金とダイヤに加えてウランを産出する南アで現地人とオランダ人入植者を相手にボーア戦争を戦い、勝ったイギリスは1902年南アを植民地にした。その時活躍したミルナー幼稚園の悪ガキを育てたミルナーはガーター勲章勲爵士(KG)・バス勲章ナイトグランドクロス勲爵士(GCB)・聖マイケル聖ジョージ勲章ナイトグランドクロス勲爵士(GCMG)の栄誉を与えられて枢密顧問官(PC)となった。王室もグルなのである。ミルナーの出身地はドイツのギーセンでフランクフルトに程近い。かれもMJの一人ではないか。ダイアモンドのカルテルはデビアスであるが南アのダイア産出地の名前から来ている。アパルトヘイトによる差別と弾圧は1948から1994年まで続いた。セシル・ローズ(「神は世界地図がより多くイギリス領に塗られることを望んでおられる」)だけでなくイギリス全体が神と悪魔を取り違えていた。悪魔はイギリス人を操縦する方法を心得ていた。人道を外れた侵略の三つ目は中国でのアヘン戦争(1840/05)である。お茶が取れる所は芥子も栽培する。インドからアヘンが清国に売り込まれた。眠れる獅子と怖れられた中国だったが戦争に敗けて眠れる豚だと笑われた。アヘン王サッスーンが香港上海銀行を麻薬取引の足場にしたように、香港が東アジアにおける裏ビジネスの拠点だったことがこの本に詳しく書かれている。雨傘運動に同情する声もあるが、香港を取り戻すことは今の中国にとって必然の課題だったのだろう。

 第一次大戦の原因は複雑で大小様々な要因があったと思うが、欲を掻き立てて人間を同士討ちさせヨーロッパを乗っ取ろうと企むMJグループの狙いはまんまと思い通りに運んだ。中でも欲に眩んで率先してその尻馬に乗ったのが上述の通りイギリスだったのではないだろうか。筆者の注目するのは死の商人で、ノーベル、イギリスのアームストロング、フランスのシュネーデル、ドイツのクルップに新しくザハロフのヴィッカーズが加わった。この新会社の株を発行したのはロスチャイルド銀行であった(p-245上)。正体不明の人物ザハロフはユダヤ人という噂があったが嘘と謀略で(まさにMJのやり方である)時のすべての大帝国に巧みに武器を売り込み、彼こそ第一次大戦の元凶だったと言われる。こうして武器と部品は敵味方の国境を超えて取引され火薬庫に蓄積された。現実に戦争が起きれば彼らの商売はさらにウケに入り両側から引く手あまたになるのである。但し今回のロシアによるウクライナ侵攻は”軍需産業がある限り敵国同士がカルテルを結び戦争する(p-294下)”という論理の例外であろう。筆者は”ロスチャイルド=ゴールドシュミット一族が動かした(ザハロフの)ヴィッカーズ社とは一体何だったのだろう(p-248下)”と言っているが、この三人はMJ 三本柱であろう。この結果ヨーロッパは戦場となり、英仏露の連合国側が勝ち独墺伊の同盟国側が敗けた。パリ和平会議は主役を演じたアメリカのウイルソン大統領、フランスのクレマンソー首相、イギリスのロイド・ジョージ首相の三巨頭がいずれも兵器メーカーを強く非難して幕を閉じた(p-282上)。第二次大戦の主役は敗戦国ドイツであった。戦争の目的は勝てば法外な賠償金を帳消しに出来ることと、前大戦の誘因となったMJ 三本柱による謀略への報復であった。この三本柱の後ろにはロスチャイルド本家が二か所だけ残っているイギリスとフランスがいて(p-363上)、ドイツがポーランドに侵攻するや直ちに宣戦布告した。民族の違いが問題の本質と捉えるナチが第二次大戦で在欧ユダヤ人を目の仇にしたのは自然な成り行きだっだ。しかしNJにとってはとんだ濡れ衣だった。

  ”ユダヤ人絶滅”の宣言を耳にして、それまで計算ずくでナチス対策を考えてきたロンドンのロスチャイルド本家は目をさました。貧しいユダヤ人がロシアを追われてイギリスに流れ込んで来た当時は、それが人道的な意味でユダヤ人問題にすぎなかったが、いま海峡の向かい側で起こっている出来事は、自分の死を意味していた。ロスチャイルド家の一族も殺されるという事態である。ロシアから(イギリスに)続々とやって来るユダヤ難民を南米両大陸にふり分けて送る。そのための資金をさまざまなユダヤ人財団に与える、今までこのようにしてポグロムの嵐に立ち向かって来たロスチャイルド家であったが、「水晶の夜」の恐怖は、これから自分が殺される人間でなければ分からないものであった。ユダヤ人だけが知る戦慄の日が訪れたのである(P-359)。”
私は前項でMJとNJは接触せず別の道を行くように書いたが、ポグロムの危機に瀕した両者はロスチャイルドによる救済を求めて道連れとなってロンドンに集まって来たのだった。ロンドンのロスチャイルドがこれにどう対処すべきかは必然的に次の三選択のうちから一つを選ぶしかなかったであろう。
 ①一切誰も助けない ➁避難民のうちMJだけを助ける ➂避難民全員を助ける
もし①を選べば「諸悪の根源」は国際的ユダヤ資本であるというナチによる非難を正当化することになり世界中の風当りをますます煽るだけだろう。世界の常識にはないMJとNJの区別は実際上困難で避難民を篩にかけるのは不可能であり、もし彼らだけが知っている何かの特徴で選別するとしても、世界はどうして救われる者と見捨てられる者が出るのか納得しないだろう。だから➁を選ぶことは出来ない。苦々しいが結局➂を選ぶしかないというのが実情ではなかったか。
 第二次大戦でイギリスは勝ったが戦争指導者チャーチルに対する筆者の目は厳しく、”ロスチャイルド家の誠実な代理人で好戦家、これがチャーチルの最大の特質であった(p-378上)”と言っている。またイギリスはロスチャイルドのためにパレスチナでのイスラエル建国にも尽力した(p-479上)し、シオニズム(という言葉)はユダヤ民族の戦いなどではなく”ロスチャイルド一族のユダヤ機関”の組織活動を正当化する口実と見るべき(p-301上)とも言っている。さらに、イギリス議会がチェコスロバキアからの倍賞請求法を成立させ共産党政府がロスチャイルドに賠償金を支払う責任があることを認めさせ、莫大な金がロスチャイルドに支払われた。こうして国際金融家ロスチャイルドがナチスからも共産党からも倍賞を取り立てた(p-362)のはイギリスの後押しのお陰であった。「金銀ダイヤや名画などのあらゆる世界を支配するロスチャイルド家だが(3000年間誰にも発見されなかった)ツタンカーメンの墓が発掘されたのもロスチャイルドの遺産によるものであった(p-392上)」し「アルフレッド・ロスチャイルドの遺産を使ってイギリス人がナイルの上流にツタンカーメンの墓を発見したのは考古学的な学術上の関心によってではなくエジプトの財産を狙う私的な欲望の結果として発見されたのである(p-480)」という考察はイギリス人・ロスチャイルド・モート(MJ)・エジプトの関係性をはしなくも表している。

ロシア
 ペテルブルグに居を構えたグンツブルグという名のユダヤ人はロシアのロスチャイルドである(p-446上)。彼らはロマノフ王朝の御用商人であったが革命後も引き続きソヴィエトのパートナーとして対外貿易を担った。1989年の共産主義崩壊後エリツインの時代にグンツブルグは無力化し国有資産だった会社をただ同然で手に入れたのが新興財閥オルガルヒであるが、彼らは一人また一人とプーチン支配下で謎の死を遂げている。しかしアメリカにユダヤ人にとって最高位の存在であるギンズバーグ家があり筆者はグンツブルグの同系と見ている。ギンズバーグ家が中心となって全米のユダヤ人から集めた莫大な資金なくしてイスラエルは存在しなかった(p-450上)。
 1905年”シオンの長老の議定書”と呼ばれた怪文書がロシアの秘密警察によってセンセーショナルに広められた(p-463下)。ヒトラーもそれを読んだことがあったらしい。その文書によればユダヤ民族が世界征服を企てているというのである。筆者は捏造物扱いしているが、読んだ感想を言えば本物が持つ不気味なリアリティーに私は背筋が寒くなった。一つの可能性として、これを作成したのはMJであるが偶然手に入れて公表すべく手配したのはNJの誰かだったということは考えられる。ヨーロッパのモート化が終わり、次の目標は膝元のロシアということであり、今回のロシア・ウクライナ紛争の伏線ではないだろうか。

ドイツ
 ”ドイツ人はロスチャイルド家というとんでもないものを発明した”(p241-下)という表現には頭を抱えたくなった。モートという招かれざる客は行く所行く所で国を滅ぼし何食わぬ顔でその国の国民になりすまして変質させて来たのである。ジンバブエ、ギリシャ、エジプト、イスラエル、ヨーロッパ・・・モートがエジプトに行ったのはやはり金鉱が目当てだったのだと思う。カイロはイギリスの3C政策の拠点でありカルカッタ・ケープタウンと共に金の産出地だった(カナダでも金が発見されて4C政策になった)。しかし「エジプトでネズミが金を掘りピラミッドを作った証拠は何もない」と人は言うだろう。労働者として建築や土木や農作業で働くエジプト人の待遇は悪くなく奴隷の地位ではなかったと言われる。モートはこのようなエジプト人の中に入ていたのだった。創世記で夢解きのヨセフはファラオに気に入られ高い地位に就き、同胞をエジプトに呼び寄せた。そしてユダヤ人は大いに増えたがBC1450年頃出エジプトを敢行した。その理由は奴隷にされることを怖れたからということだった。しかしユダヤ人が奴隷として働く年季奉公の期間は過ぎていたから奴隷の地位に逆戻りすることはなかった筈である。にも拘わらず「奴隷にされることを怖れた」というのはエジプト人と同様にユダヤ人がモート化され、言いなりになることを怖れたのだった。そのことに気付いたユダヤ人(ヨセフと同じように謎を解く鍵は夢であった)は危険を察知しエジプトから逃げ出したのである。40年余り放浪してカナンに安住の地を得たユダヤ人だったが逆にモートの方が追いかけて来た。その理由は二つあって、もはやエジプトのモート化は終わったこと、次はユダヤ人になりすましイスラエルの歴史、つまり旧約聖書を書き替えることである。ユダヤ人がエジプトで感付いたことを歴史に書き残し自分たちのやり方を世界に知られては困るからその痕跡を消すという、そこまでやるかと言いたくなるエゲツない狙いである。しかしユダヤはローマとの戦いに挑んで蹴散らされディアスポラ化した(これも単に無謀な自殺行為ではなかったかも知れない)。長い歴史に亘ってなされたこのようなモートの流儀はドイツ人にとって迷惑な話でこそあれドイツ人の発明とは言って欲しくないだろう。

 ヒトラーの二世代前の祖母の一人はユダヤ人だったことが下巻に書かれている(大学の政治学の授業でも習ったことを思い出した。彼女の名前は確かシックルグルーバーだったと思う)。ヒトラーがユダヤ人を排斥したことを「ユダヤ人の末裔なのにユダヤ人を排斥した」と誰しも非難するが、MJに対し一番深い憎しみを持つ者はNJであると考えれば何もおかしくない。これが”今世紀(20C)のユダヤ人虐殺は何なのか”(p-166上)という疑問への回答にならないだろうか。筆者だけではなく、歴史的な人間対モートの対立に気付かない者が世界の多数を占めるのが実状である。戦争では勝った方の言い分が通る。もしドイツが勝っていたらもっと謎が公にされていたかも知れない。シャハト(「私はナチス党員ではない。しかしナチスの基本的な考え方にはかなりの真理が含まれている」p-302上)やワルトハイムやカラヤンらのドイツ人が理解されないのは何があったかを彼らの口から世界に向けて言わなかった(あるいはうまく言えなかった)からだと思うが、分かりにくいけれども心理学者のフロイトやユングの診断記録がその類だと言えなくもないし、たまたまドイツにいて当時の騒擾を見聞したイギリス人のハクスリーが書き残した記録も傍証になると私は考えた。ナチスが定めたニュールンブルグ諸法(1935/9/15)はユダヤ人とアーリア人の結婚を禁止した(p-351上)。恋愛や結婚の自由を奪う悪法と思う人が多いだろうがモートとの結婚は悲劇の元なのである。ある時大分前に亡くなった日本人の男優が私の枕元に出て来て話をしたことがあった。最初誰なのか思い当たらなかったのだが、ある女優の青白い顔が右下の方に現れて厳しい目線でじっと男を見つめていた。悲痛と口惜しさと恨みのこもったその気丈な顔は、すっかり面変わりした死相だったがそれでもある東宝の元女優そっくりだった。それで私は男優が誰かが分かった。二人は公認の夫婦で女性は高齢だがまだ健在である。男は「彼女は私のことを世間に暴き立てたいと願っているのだ」と言った。これだけのヒントでこの二人が誰のことか分るだろうか。
 作曲家のメンデルスゾーンの先祖はラビでユダヤ教の解説書を書いた。また後裔はメンデルスゾーン商会を起こして当時手広くビジネスを行っていた。しかしこの会社はナチスの反ユダヤ運動のターゲットとなって1939年8月に消滅した(p-363上)。メンデルスゾーンの立像も引き倒されて兵器に変えられた。筆者はこの成り行きに余り同情していないようだが、私はメンデルスゾーン一族はNJだったのではないかと思う。その理由は木を植え替え向きを変えても、あたかも木が前からそうであったように振る舞うのがモート流のやり方で、彼らがタルムードの説明にのこのこと出て来ることは絶対に考えられないからである。他方フルトベングラーのように自分自身はユダヤ人ではないし他人のユダヤ人問題にも全く関心のない者もいた(p-325下)。フルトベングラーの振る舞いの方が正しいと言えるだろうか?

アメリカ
 この本が出版されたのは1991年11月である。ジェームス・ゴールドスミス(1933/02~1997/07)のニャッと笑った顔が人物チャートに何度も出て来るが(毎回テーマが変わるたびに新たに掲示される夥しい登場人物の相関図がこの本の特徴である)、この時ジェームスはまだ生きていた。こんなに彼の所業を暴きたてて筆者はよく無事でいられたものだと思った。ジェームスはマクドナルドで莫大な金を稼いだ(p-230下)が、本人はマックで売っているような得体の知れない加工食品など口にせず、世界一の美食家として華麗な生活を送ったそうである(p231-上)。それで思い出すのは10年ほど前Youtubeに投稿された、東海岸にあるシナゴーグのラビが語った動画である。その中でラビは「過ぎ越しの祭りの生贄になった子供が生き血を抜かれた後、身体はミンチされて誘拐殺人が証拠隠滅される」と言っていた。また「シナゴーグでの説教は通り一遍の話をするだけだが、付属のユダヤ人学校では少年たちに詳しく本当の話をする」とも言っていた。本当の話とはミシュナーだろう。多分何十万人の視聴者がこの動画を見たと思う(しばらくしてYoutubeから消された)。そう言う自分だってユダヤ教のラビではないかと思ったが、彼は自分たちとは違う別のユダヤ教があるということを話していたのだった。つまりT(True)ユダヤ教とF(Fake)ユダヤ教があり、従ってTラビとFラビもいるのである。老婆心ながらFユダヤ教に救済力があるとは思えない。

 筆者は世界大戦の前の状況を次のように表現している。
”200年にわたりロスチャイルド家はヨーロッパの産業を掌中におさめ、ロスチャイルド家は莫大な富によって城を構え、ロスチャイルド家はヨーロッパの王室と貴族を動かし、ロスチャイルド家の財宝は芸術家を愛した。ロスチャイルド家はヨーロッパ全土を支配した。ところが物語は20世紀に至るまでには様相を転じはじめた。アメリカの石油王ロックフェラー、ドイツの鉄鋼王クルップ、フランスの実業家ラフィット、ドレッセル、銀行家ペリエ、イギリスの保険王ロイズ、オーストリアの金融王シナなど、百人の両手の指を折るほどもライバルがロスチャイルド家の前に立ち現れた。そして遂にロスチャイルドを倒すため具体的な、最大規模の行動が起こされた(p-282上)。”
 この対立が決して利害の衝突だけではないことに人間は気付くべきである。それにこういう書き方をすれば反モート勢の方が多いように見えるが事実はまったく逆であって、既にヨーロッパはモート化しているし、アメリカでも進行中である。キリスト教はヨーロッパ中心に広がり、アジアはむしろ神に見捨てられた地域だったのではないか。ヒンズー教や仏教がアジアの宗教であったが、仏教の仕掛け人であるイカ族は「我々は人間を告発するのが仕事である」と言っている。人間は人間の神を信仰すべきなのであり、人間の神とはイエスの父なる神であって、この神ではない神を信仰する者には救いはないのである。しかしキリスト教が人間救済に成功したかと問えば、悪魔によって邪魔され完全に裏目に出た。悪魔とはマリア、ペテロ、パウロであり、彼らはモートである。今となってはむしろキリスト教が広がらなかったアジアの方が人間回復の最後の拠り所なのではないか。
 マタイ福音書16:23に”イエスは振り向いてペテロに言われた、「サタンよ、引きさがれ。わたしの邪魔をする者だ。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている」”という節がある。この文章は何か不自然で、原意とは違うものに変えられている。先ず神の対句は悪魔でなければならない。また彼等にとっては人間は悪魔の手先である。そしてエデンの神話の捏造以来サタンは悪魔の代名詞である。従ってこれらの細工を取り除いて元の文に戻すと”イエスは振り向いてペテロに言われた、「悪魔の手先よ、引きさがれ。わたしの邪魔をする者だ。あなたは神のことを思わないで、悪魔のことを思っている」”ということになる。つまり原文ではイエスははっきりとペテロを悪魔の仲間と呼んだ筈なのである。しかしそれでは彼らの計画上都合が悪かった。聖書学者の間で共観福音書にはQ資料と呼ばれる共通のテキストがあったと言われているが見つかっていない。これも彼らのスピリチュアルな能力を使えばどこの誰がそのテキストを持っているかを探索出来たのである。彼らの手口はぬかりなくしたたかであった。

 Youtubeにロズウエル事件(1947年7月)がたびたび取り上げられる。アメリカのニューメキシコ州ロズウエルでUFOが墜落しグレイと呼ばれる数体の宇宙人が発見されたがうち一体だけ生きていた。生存していたグレイの名は自称エアルである。そしてマチルダ・オードネルという米軍看護婦がエアルとテレパシーで会話する。何故ならマチルダだけがテレパシーの能力があったから。エアルは「自分は生物ではない」と言うが、血管も消化器官もなくゴム人形を水で膨らませたような姿のグレイが生物である訳がない。その身体は彼らの進んだ技術で作られた見せかけのヒューマノイドであって、動かしているのは中にいる目に見えない実体である。寝たきりで口もきけない重度障碍者が脳波によってパソコンの文字を操作して会話が出来たり、照明やエアコンを点けたり消したりする技術の開発が研究されているが、彼らは既にその技術を持っていたのだろう。つまりグレイは中にいるエイリアンによってテレキネシスで操縦されるロボットなのである。これはモートが人間を乗っ取るやり方と同じである。エアルは「地球ではドメイン軍と旧帝国軍が対立して争っている」と言った。旧帝国軍とは創造神を中心とする人間の集団であり、ドメインとは彼らは地球に先住し従って事実上彼らが先占した彼らの領域であることを言っている。地球は創造神によって作られ、人間を頂点とする生態系が支配する世界であるが、人間は地上に霊長類が生まれる環境が出来てから地球にやってた。これが人間とモートの間で地球の主権をめぐって繰り広げられて来た長い争いの図式であり、それは未来の主権を賭けて現在も続いている。人間にとっては彼等こそ敵でありインベーダーであるが、先行して発達した彼等のテクノロジーはあなどり難い。しかし人間は神に似せて作られた創造神の賜物なのであり、その宗教は父なる創造神への信仰でなければならない。エアルは他に「人間はBE-ISである」とも言っている。これは現在存在する人間が未来も存在すること、即ち霊魂不滅のことを言っているが、他の神を信仰して創造神信仰を忘れた者や仲間と行動を共にしない者は見捨てられても仕方ないであろう。