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これは一人のマイノリティーが書いた自分自身とこの国の救いなき来世についてのレポートである。W.ジェイムスは労作「宗教的経験の諸相」で“超感覚者は無敵である”と言ったが果たしてそうだろうか。この時代、むしろ私は“常感覚者は巨象である。我々はその足に踏み潰されないよう必死に逃れる蟻のようなものだ”と思う。しかし今、孤立の怖れを捨てて私はこう叫ばねばならない。

“人々よ、長い眠りから目覚めよ。無知の麻薬の快楽に耽るな。そしてこの警告を受け入れる人々に神の恵みあれ。”

500年

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 戦後日本の歴代首相のうち人間は橋本龍太郎氏だけだった。彼は「生きているうちは死後の命などという目に見えない場所の話なんかどうでも良いと思っていた。だけどそれは大間違いで、本当は一番大事なことだった」と嘆いているそうである。彼も父祖から受け継いだ仏教で葬儀したのだろう。そして「ケルビム」の項に書いたように小達雅子さんが遭遇したと同じ運命を体験したのだろう。ヒエロス・ガモスの摂理によって本体とアバターは死後共に同じ状態で出合う筈であるが、仏教徒の場合人間上がりの本体は首から下が八本足の奇妙な姿に変えられて波間を漂うのである。しかしこれは仏教徒に限らなかった。ダブルバイターという特殊な能力によって私は他の宗教でも同じことが起きているのを知った。仏教とカトリックが同じであることは既に書いたが、今回はロスチャイルドのアムシュエルとアルカイダのオサマ・ビンラディンのケースである。アムシェルはこの記事に書かれたことを知って「人間も我々と同じような目にあうのか」と驚いたそうである。ということはロスチャイルドはモートではなくイカ族だったのではないか。私のこれまでの推測は間違っていたかも知れないが、いづれにしてもカビナントである。ロスチャイルドはFRB の大株主である。

 先だってトランプ大統領がケネディー大統領暗殺に関する膨大な Confidential Documentを公開したが、様々なコメントが寄せられる中でイスラエル陰謀説が興味深かった。ケネディーはイスラエルにアメリカで諜報活動を行うには他の国と同じように許可を申請し承認を受けて年次収支報告を提出しなければならないことを告げた。折しもケネディーはイスラエル本国に対し原爆開発の意図と進捗状況についても報告を求めていたが、この件についても捗々しい回答はなかった。ここで偽ドルの噂について言及しなければならない。もしイスラエルがアメリカで諜報活動を行う活動資金の源資が FRB によって余分に刷られたG・ワシントン顔の印刷物であればとても収支報告書上に記載出来ない。この二つの難題を解決するのが大統領暗殺であった。

 しかしこの問題に対する警察・司法・ウオーレン委員会・後継大統領ジョンソンの取り組みは何だったか。彼らは問題点の解明というよりは隠蔽に全精力を注いだ。現保健福祉長官ロバート・ケネディー・JrによればJFK は生前ベトナム戦争にこれ以上介入しないという方針をしたためた報告書に既にサインして机上に置いてあったそうである。ところがジョンソンはベトナム戦争拡大の方向に舵を切った。これはマスコミが専らベトナム戦争に注目し大統領暗殺の謎にはこれ以上関心を持たないように仕向ける論点隠しだった。テレビは毎日生々しい戦場の場面を映し出すだろう。だからまるでマスメディアもアメリカ人もあっち向いてホイのゲームに負けたようなものである。イスラエルはアメリカに勝ったのだった。我々に逆らう大統領はいつでも暗殺しうやむやにすることが出来るということを示したのだった。以後のアメリカ大統領の心裡にこの恐怖心が植え付けられない訳はない。これは壮大なマインドコントロールだったのではないだろうか。今日イスラエルロビーはアメリカで強力な力を持っていて逆らえないそうである。先だってのイスラエルvs イラン戦争でもトランプ大統領は否も応もなくイランにバンカーバスターを投下しなければならなかったし、イランもそう来ると分かっていた。まるでアメリカという巨象がイスラエルという象使いに鼻づらをあやつられているように見える。ケネディー暗殺が計画された段階で相談を受けたイザヤが何と言ったかこの段落の最後に書く。

 アフガニスタン人テロリストによる9.11の大惨事のあと首謀者ビンラディンはパキスタンに隠れ住んでいた。アメリカの特務部隊が彼の住家を急襲し遺体を袋に入れて海の底に沈めたのはオバマ大統領による指示だった。ノーム・チョムスキーは最近出た文庫本「誰が世界を支配しているのか」でこのことを次のように非難している。
「海外の法律専門家は奇襲攻撃を容認するが、裁判なしには反対している。ハーバードのエレイン・スキャリー教授は暗殺は国際法で禁止されていることを忘れるな、と言う。国際法による暗殺禁止はエイブラハム・リンカーンがこの行為を力強く非難した頃までさかのぼる。リンカーンは1863年に暗殺への呼びかけを『国際的無法行為』であり文明国は嫌悪の目で見ると非難した。そして『厳しい(やり過ぎの)報復』に値すると言った(p-50)」。
しかしそれぞれが全く考え方に共通点のない独特のイスラム教原理主義部族国家であるアフガニスタンに法をどんな基準で適用するかの模索は時間ばかりかかって収まりがつかなくなるだけなのではないだろうか。多くの日本人は中村哲医師の死を思い出すだろう。無償の医療行為と灌漑の指導による成果という何一つ非難さるべきことのない奉仕に対し殺人という報いを妥当とする考えの部族も実際にあったのである。Youtube で見た「スペシャル・フォース」というフランス映画はアフガニスタンの現地の様子をリアルに伝える佳作であった。フランス人女性ジャーナリストをアフガンから救出するための困難な任務を負ったフランス軍人チームを黒人のリーダーが率いるが、映画で黒人が重要な主役をやるようになったのはオバマ大統領の誕生以来だろう。ケネディーが大統領になってアイリッシュの株が上がったのと同じである。

 イスラム教の中でも武力に依存する度合いが強い一派のリーダーでさえ死後首に八本足の化け物にされるということはやはりイスラム教が根本的な問題を抱えていることに他ならないだろう。残念ながらアラーの神は敗退している可能性が高いと考えるべきである。回教徒(ムスルマン)とは服従する者という意味だがアラーの神に服従しても報われないという事になる。割礼するとか偶像崇拝しないなんて関係ない。流麗なアラビア語によるコーランの祈りは耳に心地よく響き意味は分からずとも唱えればアラーに受け入れられるとウエルベックはその著「服従」に書いているが、祈りの目的とは何か。服従するよりもむしろ立ち上がって「求め訴える」祈りこそ人間にとって必要なのではないだろうか。アラーは誰に敗退したかと言うと、アーメンの神、即ち動物神の神であろう。

 キリスト教もこの神に対し一敗血にまみれたのだった。私はどうしてイエスがマリアの腹に宿ったのか、そこから失敗が始まったのではないかと前から疑問だったが、これにも巧妙な罠が仕掛けられていたからだと気が付いた。イエスが騙されたのはマリアが人間だったからある。ただしプラスマテ(人間であるが悪魔の方が上だと考える者、または地球人と違う考えの者)だった。これはイザヤもペテロも同じだろう(でも地球人とは違う、何か特別な属性を持っているのかも知れない)。SF「神の眼の小さな塵」の舞台になったマゼラン星雲のモート母星は文明も先進的な科学技術も発達した場所だったのだ。その星の進化の系統樹が並外れたネズミの能力の発達だけで終わる訳がなく、この星でも人間が誕生して行ける所まで行ったと考えるのが普通であろう。モリブデンを使ったナノワイヤーもモート星で人間が発明したものであろう。マリアの前身はクレオパトラだった。彼女はイタリア語にもアラビア語にも堪能だったが、腕を毒蛇に噛ませて死ぬ直前にはアラム語を学んでいた。毒蛇なんて麻酔の注射と変わらない。そしてパレスチナの地で生まれ変わりBC/ADの境目の頃は中学上級生~高校下級生の年齢になっていて、複数の感じのいい男たちを相手に交わって懐妊した。用意周到な準備が出来上がっていてイエスが連れて来られるのを待ち構えていたのである。

 以上のほか、ユダヤ教原理主義者の「我々が8本足にされることは知っていた」という声もあった。知っていながら、どうなさるおつもりなのだろうか。既述ウエルベック「服従」にフランスにいるユダヤ人家族がイスラエルに移住する話が出ていたが無駄なことだと思った。この本に出て来る黒マリア信仰も危険である。ユダヤ教徒はイスラム教に改宗したら如何と書いたがこれも余り望みがないようである。私はあるプロテスタントの教会で勉強会の討議資料に「イブはアダムの胸の骨から生まれたと創世記に書かれているが人間はミトコンドリアを卵子の原形質から受け継ぐのだから男子の先在はありえない」と創世記の矛盾を指摘した所、牧師にマッド・サイエンティストと言われた。しかし心ある牧師が聖書の盲従を変えて旧来のキリスト教信仰打開の道を見つけ出してくれることを密かに期待している。プロテスタントの教会もなくなりはしないだろうから。
また私はこれまでこのブログでフランスに嫌味なことばかり書いて来たが「戦闘ロボット」の項を読んで納得して貰ったようである。何か動きがありそうである。フランス大統領マクロン氏、イギリスのスターマー首相、カナダのカーニー首相らのパレスチナ国家承認には謹んで感謝の意を申し上げたい。

 片やドイツ外相がイスラエル-イラン戦争に対し「イスラエルは汚れ仕事をやってくれた」とネタニヤフの肩を持ち、デュッセルドルフのあるノルトライン-ヴェストファーレン州の地方選挙でAfD(ドイツのための選択支)の7人の立候補者が謎の死を遂げたというニュースは何か恐ろしい。AfD は右翼保守党とされこれまでドイツで着実に議席数を伸ばして来たが、ドイツにはナチへの反省から極右を厳然たる重罪とする法律があってドイツ首相はAfD が有罪である証拠を探っていた。エマニュエル・トッドの「『ドイツ帝国』が世界を破滅させる」を読んだがドイツの何が危険なのかいまいち論拠がはっきりしなかった。ウエルベック「服従」を読んだのもトッドがこの本を好意的に紹介していたからだが、私の見解はトッドの見解といつも若干のずれがあるのを感じる。しかし事ここに至って「こういうことか」と思ったのは次の通りである。
かつてドイツはナチの時代ユダヤ人を敵愾視し問題の最終的解決策としてヨーロッパのユダヤ人を絶滅しようとした(その理由については今も議論が続いている)。そして国民を反ユダヤ一色に染め上げこの運動に相応しくない同性愛者や肢体不自由者やロマを迫害して、600万のユダヤ人を抹殺した。しかし連合国対枢軸国の戦争に負けた結果掌を返して全く逆のガイドラインを敷設し法律化した。極右を重罪と見做す現在の法体系である。これは地球温暖化にたいする欧州委員会(委員長フォンデアライエン)の取り組みに似ている。ガソリン車が炭酸ガス排出の元凶であると見てヨーロッパにおいて徹底的なEV化策を推進した。それで問題は95.5%まで解決する筈であったが残りの4.5%は解決せず難題を残した。というのはご存じのとおりヨーロッパの冬は寒く、極寒冷期にはバッテリーの電力が落ち車は動かず車内は凍るように寒くなる。ガソリンならいつでも気化し間違いなく着火する。バッテリーで車の重量が重くなりタイヤの摩耗が激しくアスファルト道路も傷み易い。PHEV車は充電に時間がかかり充電ステーションに長蛇の列が出来る。車の輸出がドイツ経済を支える大きな柱であったがEV化に遅れヨーロッパは中国産のEV車で溢れかえっている(しかしGDPが日本を抜く位だから余り影響ないのだろうか)。要するにドイツ人は真面目だがやることが杓子定規なのである。この融通の効かない国民性をトッドは「帝国」と呼んで危惧したのではないだろうか。(9月14日日経新聞の春秋によれば「ナチスは敵対政党の警護の手うすい下級幹部や有名でない党員を暗殺した」そうである。これでは現政権はナチスと同じではないか。)

 1960年頃イザヤは何処にいたか知らないが諫早にいた可能性が高い。アイルランド出身のケネディー家がカトリックの信者であることは初めてのカトリックの米大統領誕生ということで大いに喧伝された。ケネディー大統領暗殺計画をイザヤに相談した所イザヤは「カトリック信者なら我々の奴隷だ」とOKを出した。然しアメリカには特別な組織があることはイザヤも知らなかったのではないか。ロックフェラー家を筆頭とする10家族はあちら側でも特別な力を持ち強力な私兵を貯えているがケネディー家もその一つだった。「天は自ら助くる者を助く」である。だからロバート・ケネディーJr. に「カトリックはやめた方がいい」と勧告するのは余計なお世話というものである。伝統的な大企業も武装していると思われる。会社在職中1回1時間の英会話のクラスが週2回あった。そのアメリカ人の英語の先生が「”Out of many, One”というのがアメリカ人の精神だ」と言った。ピーター・ティールが言うような一人が総取りするシステムである。これは個人だけの問題ではなく世界中でアメリカが占める富に関しても目指す所は同じだろう。全体の1%を占める富裕層の富の合計が60%を占める中間層の富の合計を上回っていると言うが1%に入っても死後不安なしとは行かないだろうし、トランプ大統領も富裕税には余り関心がなさそうである。アメリカの庶民は気の毒である。犯罪に走る人も多い。

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 Youtube に阿部首相を憲政史上最悪の総理大臣と呼ぶ動画あった。私もそう思う。マイナス金利の時代メガ銀行は日銀からレバレッジを使って預託金の数倍の膨大な借金をし、それを市中に融資して流すわけではなく黙って保管しておき1年後にマイナス金利分を差し引いて返済するのだが、これが何もしないでごっそり利益が上がる無手勝流だったという訳である。どこかの私大で経済学の先生が授業で学生に具体的な数字を入れて黒板に書いて解説したという話がある。メガ銀行はその利益の一部をある派閥にキックバックして政治資金報告書に記載したとかしなかった(誰かが懐に入れた?)とか揉めて話題になった。その結果国の借金が膨れ上がり国債残高が倍増した。これに対し村上代議士(現総務大臣)が「阿部は国賊だ」と言って涙を流したと噂された。彼はあとで記者に「あの問題はどうなったか」と聞かれ「遺族に謝って受け入れられたからもう済んだ」と答えたが、論点をずらした奇妙な答えであった。遺族とは阿部首相のファミリーのことで、彼が旧統一教会信者の息子による凶弾に倒れたのは2022年7月でもう首相の地位を退いていた。彼は選挙の応援演説で奈良に来ていて、檀上から「皆さん、国の借金は心配いりませんから」という最後の言葉を残した。阿部首相の元型がどうだったのか知らないが、人間だったら普通借金をこんなに気楽には考えないと思う。50年後、あるいは100年後の世代がこの問題を「阿部と自民党がやったことだから我々は知らない」とは言えないのである。若い人々の自民党離れも決してこのことと無関係ではないだろう。銃撃事件についても「弾丸が二ヵ所から発せられた」という流言が流布しており、3年を過ぎた今となっても裁判は始まっていないし中間報告さえ出ていない。ケネディー事件のようにうやむやにしてはならない。「三本の矢」の譬えも一本で折れる矢が三本まとまれば折れないという意味で、三本の矢を放つことではない。阿部首相の母親が「何年首相をやったかではなく何をやったかが大事だ」と息子に言ったらしいが、阿部派は首相在任期間が歴代最長であった彼を今も「阿部先生は」と持ち上げている。どうかと思う。どうもやっていること、言っていることがちぐはぐな時代で、ご母堂の言ったことが一番まともではないだろうか。阿部派も虚名にすがりついていないでそろそろ解散すべきではないか。ちなみにトッドは銀行家2百家族からのEUの借金をディフォルトにすると言っているがそれが出来れば苦労はない。トッドを余りまじめに考え過ぎない方が良いと思う。

 政界で火星人と仇名されている某氏は自民党員ではないが歴代首相の一人である。彼はK国に対し「慰安婦問題と強制徴用などに対して日本人として深く謝罪する」「日韓関係改善のためには日本は『無限責任』の姿勢を持つべきだ」「日本の十分な謝罪が行わなければ解決は難しい」という主張を持っていて、最近もK国首相から「日本で唯一正しい考えの持ち主だ」として迎えられた。この問題は日韓で50年以上も前に暑く論議されたが決着が着かなかった。戦時中の問題だけでなく遺跡や建造物が史跡に認定される度に「我々はそこで強制労働させられた被害者だ」とK国から横やりが入る。最近のK国首相とトランプ大統領の会談でも「今さら慰安婦問題や強制徴用を持ち出すな」とたしなめられたが英国もトランプ大統領と同じような反Kの立場ではないだろうか。しかし年取ったK国人が時々「死ぬ前に言い残しておきたい」と「日本統治時代は教育も行政も悪くなかった」と語ることがあるのも事実であるが、もう余り関心を呼ばない。

 高い確率でこの元総理大臣はデプラであり、K国の馬山にイカ族の根城があることは前に書いたが彼のK国愛はその事と関係あると思う。本当にデプラならそれも当然と言えば当然だろう。ところでデプラ人間は決して珍しいものではなく私がいた米系石油会社にも一流大学を出て留学したり留学しないでも海外の affiliate で働いたことのある有能な人は多かった。彼らの中にはT君のようにK国と所縁のある者もいた。今は招集をかけても誰も半島から来ないので元型が人間の者は半島にいないに近いが昔はいて、コッチェビと呼ばれる少年が我家に訪ねて来て「我が国は---」と嘆くのを聞いたことがあった。現在は彼らも脱出したのである。だから日本にいる元K国系はデプラかモートが全部ではなく人間もいると思う。息子の紀一郎氏が「今年9月3日に中国・北京で行われた抗日戦争勝利80年記念式典に父親が出席することに反対しました」と明かし「日本国民にとって最も大切なことは、戦争の悲劇を二度と繰り返さないために歴史から学ぶべきことはしっかり学びつつ最大限の戦略的な準備を行うことです。その観点で日本の元首相が中国政府の戦勝記念行事に出席する必要はありません」と出席をとりやめるよう強く求めたという。ご子息の方が大方の日本人に受け入れられる意見であろう。こうした親子や兄弟姉妹の意見の対立がどういう風に起きるのか、地域性とどういう関係にあるのかに関心を持つのがトッドの目指すべき家族学であると思う。

 ドイツと防共協定(1936/11)を結んだ日本はその流れで枢軸国同盟入りした(1940/04)がドイツは反ユダヤ主義の国でもあった。アメリカは親イスラエルの国であったから反ドイツであり、またソ連・中国は共産主義国であったから反ドイツであった。これらとドイツを敵とするヨーロッパ主要国が連合国を構成した。五族協和とは日朝満蒙漢による共栄圏の思想であったがそこに理想郷を作るというより日本を中心とする反共の壁を築くのが目的だった。チョムスキーは楽土建設そのものが目的と誤解している。日本帝国憲法即ち明治憲法は天皇主権で天皇は軍の統帥権を持っていた。憲法だけでなく日本は万世一系の天皇を頂く神国で天皇は現人神だという思想があった。このへんが現実離れしていたのが弱点だったのだろう。共産主義とは下剋上の思想であり日本の国体と相容れなかった。それがドイツと防共協定を結んだ理由であろう。特高は共産主義シンパをアカと呼び目の敵にした。しかし共産主義の理念である唯物論は橋本総理大臣がそうであったように来世なぞ考えない思想である。共産主義者の中にも前世記憶を持っていて来世がものすごい場所であることを思い出す者がいるそうではないか。ドイツはソ連と不可侵条約(1939/08)を結び世界をあっと言わせた。歴史に IF はないと言われるが、この時点で「話が違う」「反ユダヤ主義は我々の関知する所ではない」と同盟入りを拒否していれば大戦の惨禍はまぬがれたのだが、動き出した車輪は止められなかったのだろう。言うは易く行うは難い。また日本も勝機があると実力以上に考えたのだろう。敗戦により日本の共産主義者が内心「それ見たことか」「ざま見ろ」と思ったのは当然であろう。元総理大臣が抗日戦争勝利80年記念式典に参加することはこういう日本の共産主義者を喜ばせる傀儡となる行為である---多分本人はK国の場合と同様承知でやっていることだろう。

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 大学の教養課程で経済学入門のコースを履修した。マル経の経済発展段階説で最後に到達する段階をテークオフ(離陸)と呼ぶのは何故か疑問だった(マルクスの言葉ではないかも知れない)。最後には飛び立つとはどういうことだろう。これを”Take and see off”と考えれば話の筋が通る。彼らは地球を乗っ取り、人間が負けて地球を飛び立つのを見送るという訳である。唯物論といいテークオフといい、共産主義のドクトリンなのだろう。中国に蛇頭と呼ばれる犯罪組織がある。彼らも自分たちが死んでから8本足の怪物にされることに気付いて警告を発したそうである。彼らは暴力や殺人も厭わない集団であるが宗教とは無関係だったという事だろうか。アメリカのニューヨークに接する州の一つもモートの根城であるが、中国全体の人口にモートの占める割合はかなり高いと思う。「ワイルド・スワン」を読んで思ったのは中国はネポティズムの国であり昔から仲間同士連帯する意識が強かった。だから中国になびく日本人も類は友を呼ぶでモートである可能性が高い。そうでない我々は余り中国に行きたいと思わない。「三体」はナノワイヤーやカウンターで今まで知らなかったモート絡みのことを教えてくれた。鉱物資源(特にレアアース)の発掘に強い。モートは酒好きと言われており白酒やマオタイ酒を愛飲するのだろう。マンションやEVは売れ行きのことを考えないで猛烈に製造しているがバランスを考えないやり方はモート独特のものだと思う。中国にアヘンを売ったイギリスは褒められないが中国側にもニーズがあったのだろう。彼らは麻薬を使ったセックスをエンジョイする。後悔先に立たず、こういう連中が般若顔になる。とは言えモートはごたまぜで数の中には尊敬に値する人もいるが、選り分けるのは大変である。日経8月30日夕刊の記事によれば中国人は鯨を食べないそうである。ネズミ族が大挙して船でイサナを捕りに行く様子はちょっと想像出来ない。

 ここで驚愕のニュースを発表しなければならない。今後500年間地球ではモートの侵入も活動も禁止するという方針が打ち出されたのである。これは神々の圧倒的多数で決定された。人間が彼らのエサになることについて「何のために生まれたのか分からない」または「何のために地球に来たのか分からない」という嘆きがあった。また死体と一緒に寝起きしなければならないことへの恐怖と不満もあった。人間は彼らが決めた色んなルールや序列に従わなければならなかった。例えば麻雀で「お前はトイトイだけで上がれ、お前は上がり放棄だ」等と勝手なルールを作り自分はフリテンもチョンボも無しなのである。「そりゃないだろ」と言うようなルールである。死後の裁きのルールについても「ちゃんと証拠が上がっているのに何で是正しないのだ」と指摘する声があった。イエスは自分が失敗したことがあるから韜晦していたが、いよいよ改革に着手することになった。これで仏教やカトリックやイスラム教がたちどころに良くなるとは思えないが次第に改革の効果が現れるだろう。インドについてはどうなるか私には予測できない。中国はこのニュースを「困ったことだ」と受け取るか「結構なことだ」と受け取るか判らない。言えることは白楽天も孔子も現状を嘆いていることである。

 私も自分の年齢による衰えをひしひしと感じるようになった。新しい宗教について手を打たねばならないと思う。まず最小限 VTOCKLIST(なぜか信者のリストをこう呼ぶ)の作成に取りかからなければならない。やはりカビナントは除外しなければならないだろう。彼らは嘘つきだった。またヤモリやヘビにされたがその期間を過ぎて人間に戻った人たちがいる。この人間 ->動物 ->人間の経過を辿った人を「戻り人間」と呼ぶことにする。彼らの元型は人間なので外せない。しかし募集の段階で1人1人の元型が戻り人間か動物かは我々には判らないので最終的には向こう側で選別するしかない。だからこの信仰に加入すれば助けが現れるという訳ではない。助け出すのも危険な仕事なのである。Heaven helps those who help themselves. 誰かに服従すれば助けが現れるわけではなく、自分と分身のタイアップが必要である。また昭和の時代テレビや CM でもてはやされたパイプカッターがどうなったか。石破首相は対朝正常化推進委議員時代の弱みを突かれて腰砕けになったが、身を亡ぼすような道に迷い込んだ首相もいるらしい。